創立者になる方法

概要

Libra協会のメンバーは、それぞれがLibraブロックチェーンを運営するバリデータノードであり、世界各地の多様な企業、非営利組織、多国間組織、学術機関などで構成されます。初期メンバーとして協力して協会の設立趣意書をまとめ、完成後に「創立者」となる組織は以下のとおりです(業界別)。

  • 決済: PayU (Naspersのフィンテック部門)
  • テクノロジー・マーケットプレイス: Facebook/Calibra、Farfetch、 Lyft、Spotify AB、Uber Technologies, Inc. 
  • 電気通信: Iliad、Vodafone Group 
  • ブロックチェーン: Anchorage、Bison Trails、Coinbase、Inc.、Xapo Holdings Limited 
  • ベンチャーキャピタル: Andreessen Horowitz、Breakthrough Initiatives、Ribbit Capital、 Thrive Capital、Union Square Ventures 
  • 非営利組織、多国間組織、学術機関: Creative Destruction Lab、Kiva、Mercy Corps、 Women’s World Banking 

Libra協会は、Libraブロックチェーンの運用や、「バリデータノード」と呼ばれる主要な利害関係者間での調整と合意形成を円滑に進めるための組織です。その存在意義は、「多くの人びとに力を与える、シンプルなグローバル通貨と金融インフラを構築し、世界経済を活性化する」という、バリデータノードの共通のミッションを実現すること です。各バリデータノードの代表者がLibra協会評議会を形成し、Libra協会を運営します。協会の運営やガバナンスについて、詳しくはこちらをお読みください。

バリデータノードはネットワークの安全を守り、取引を検証する責任を負います。したがって、ソフトウェアが最新のバージョンであり、常時稼働していることが必須条件となります。 当初は、協会の創立者のみがバリデータノードとしての役割を果たします。この初期段階で創立者になれるのは、以下に示す要件を満たす世界各地の企業、 非営利組織や多国間組織、教育機関や研究機関です。将来的にはLibra通貨の保有者なら誰でもバリデータノードを運営し、協会のメンバーになれるようになります。このシステムの移行に関して、詳しくはこちらをお読みください。

バリデータノードおよびLibra協会の創立者になることを希望される組織は、技術的要件と組織評価基準を満たすことをご確認のうえ、申請してください。協会が審査し、問題がなければ承認いたします。

Libra協会は独立した非営利組織であり、スイスのジュネーブに本部を、サンフランシスコ湾ベイエリアに複数の 事業所を置きます。

技術的要件

Libra協会への参加とバリデータノードの運営を希望される組織には、セルフホスティングとクラウドサービスホスティングという2通りのホスティングオプションがあります。

セルフホスティングでバリデータノードを運営する

セルフホスティングによるバリデータノードは、該当する協会メンバーが直接管理運営するデータセンターでホストされます。

  • セルフホスティングでバリデータノードを運営する場合のハードウェア要件は以下のとおりです。
    • およそラック半分のサーバースペース。これだけのスペースが直ちに必要になるとは見込んでいませんが、将来のバージョンのLibra Coreは複数のサーバーを使用する可能性があります。
    • 冗長性のある専用の高速インターネット接続(100 Mbps以上を推奨) 
  • セルフホスティングでバリデータノードを運営する場合の人的要件は以下のとおりです。
    • ソフトウェアを維持管理しバリデータノードを攻撃から守るための、フルタイムのSRE (サイトリライアビリティエンジニア)。
    • 例えば、DDoS攻撃、バリデータノードをホストするサーバーへの攻撃、データセンターのインフラ(ルーターやデータセンターアクセスコントロールなど)に対する攻撃などを防げる、ノードの可用性とセキュリティを保証するためのセキュアなインフラ。

クラウドサービスでバリデータノードを運営する

クラウドサービスプロバイダーを通じてバリデータノードを運営したい組織には、展開を促進するためのツールやドキュメントを協会が提供します。例えばAmazon Web Servicesの場合、推奨されるハードウェアはm5.24xlargeインスタンスタイプです。このトピックについては今後数か月のうちに詳細を発表します。

協会による技術サポート

協会は、セルフホスティングとクラウドホスティングのどちらを利用する場合でも、ノードを立ち上げる組織を積極的にサポートしたいと考えています。いずれの場合でも、以下のようなサポートを受けられます。

  • バリデータノードに展開できる、ブロックチェーンのインフラ用ソフトウェアの提供。 
  • クラウド展開用のDockerイメージ、および可能な場合はその他のコンテナソリューションの提供。 
  • 展開を最適化するための編成と展開自動化プロシージャーの提供。 
  • バリデータノードの運営責任はパートナー組織にありますが、協会はそのプロセスをサポートするため、 ソフトウェアを一般的なオープンソースモニタリングツールに統合できるようにします。協会はまた、 特に設定プロセスの初期段階で、不具合のデバッグやトラブルシューティングに関して合理的なレベルの サポートを提供します。 
  • 協会はオープンソースのLibra Coreソフトウェアを管理し、これによりバリデータノードが強化されます。

メンバー評価基準

ホワイトペーパーおよび以上に述べたとおり、バリデータノードの数は徐々に増えますが、初期のメンバーは、運用開始当初から数十億人にサービスを提供するために必要なスケーラビリティ、低遅延、即時性、セキュリティ面での実績などの要件を満たす特定のタイプの組織のみに限定されます。そのため現時点では、協会への参加を希望する組織に対し、分野ごとに固有の評価基準を設けています。協会は組織の実態を確認するため、しかるべきプロセスを実施し、基準を満たしていない組織には協会への参加資格を与えません。協会は、組織やノードが地理的に集中するなどのリスクを減らすためのガイドラインを策定する場合があります。また多様性確保のため、参加希望組織に対し、受け入れを一時保留する場合があります。

企業の評価基準

企業が創立者になるためには、以下の基準のうち2つ以上を満たす必要があります。

  • 市場価値/顧客残高:
    • 目安 — 市場価値が10億米ドル超、または顧客残高が5億米ドル超であること。
  • 規模:
    • 目安 — 複数国に対するリーチが年間2,000万人を超えること。
  • ブランドの持続可能性:
    • 目安 — 業界団体やメディア企業などの第三者により業界リーダーとしてトップ100位以内にランク付けされていること。創立者の候補を参照する際は、Interbrand Global 100Fortune 500S&P Global 1200FTSE Eurotop 300などのリストの他、地域や国を限定して定評のあるブランドを 確認できるリストも使用しています。

新興の業界においては企業の市場価値や規模が以上の基準に達していない場合もあると、協会では認識しています。そこで、該当する企業には以下の基準を適用します。

  • 暗号関連に特化した投資家:
    • 運用資産(AUM)が10億ドル以上に相当する。
  • ブロックチェーンインフラストラクチャー会社(以下をすべて満たす必要があります):
    • 12か月以上営業している。
    • 最新のポリシーやプロセスに裏付けられたエンタープライズ水準のセキュリティ、プライバシー、インフラストラクチャー運用を採用しており、またそれらをセキュリティ監査や侵入テストレポートにより公開している。
    • 1億ドル以上に相当する顧客やクライアントの資産を管理または運用している。

以上の基準を満たしていなくてもネットワークの成功に大いに貢献していただけそうな企業の場合、協会は、評議会の承認を得たうえで対象となる企業に連絡を差し上げ、創立者としての参加の機会をご案内させていただきます。

以上の暗号関連に特化した投資家の基準、ブロックチェーンインフラストラクチャー会社の基準、例外プロセスに基づいて参加するメンバーの合計数は、協会メンバーの総数の3分の1を超えないものとします。

また、ブロックチェーンの核である合意プロトコルは、バリデータノードがすべて独立して稼働する場合に最も信頼性が増すということを強調したいと思います。したがって協会は、互いに競合する企業との連携の可能性を排除しません。システムもこれを許容するようにデザインされています。

ソーシャルインパクトパートナーの評価基準

ソーシャルインパクトパートナーが創立者になるためには、以下の基準のうち3つ以上を満たす必要があります。

  • 銀行サービスを十分にまたはまったく受けていない人びとにリーチするというLibraのミッションと合致しており、また、そのためにブロックチェーンなどの革新的な手法を使用する意欲がある。
    • 目安 — 貧困削減の分野で5年以上の実績があり、実績にはデジタルファイナンシャルインクルージョン(金融包摂)イニシアチブの実施またはすでに準備が整った計画を含む。
  • グローバルリーチ: 
    • 目安 — グローバル組織の場合、現在活動を行っている国の数と、活動の対象者となった人の数。
    • 目安 — 特定の地域で活動する組織の場合、銀行サービスを十分にまたはまったく受けていない主要な層に向けたターゲット市場へのリーチ。
  • 信頼性: 
    • 米国でのランキングの目安: Charity Navigator、Charity Navigator International、GuideStar、NGO Advisor、Devex、GiveWellのいずれかでトップ100位以内であること。
    • それ以外の地域の目安 — 資金提供者の多様性と信頼性、社会貢献事業における実績。 
  • 規模: 
    • 5,000万米ドル以上に相当する年間活動予算。

学術機関の評価基準

学術機関が創立者になるためには、以下の基準のほとんどを満たす必要があります。

  • 信頼性: 
  • コンピューターサイエンス分野で定評のある学部の存在:
    • 目安 — CSRankingsでトップ100位以内であること。

参加のメリット

参加を検討する組織にとっては、多大な社会貢献の他に、以下のような点が参加のインセンティブになると考えられます。

  • 協会のガバナンスにおける積極的な役割。詳細については、こちらをクリックしてください。 
  • 新規利用者のインセンティブと取引のリベートの対象。

Libra協会に参加する

以上の基準を満たす組織であり、概略にある技術的要件を満たすことができ、バリデータノードの運営とLibra協会への参加に興味をお持ちいただけた場合は、libra.orgの問い合わせフォームから参加申請を行ってください。 すべての申請は到着順に審査されます。

Libraを使用して開発する

ドキュメント、API、SDKなど、開発を始めるのに必要なものがすべて見つかります。

開発者を探す

協会を支援する

参加する